思春期特有の心の不調の相談・治療
思春期は、子供から大人へと成長する過程で、心身ともに急激な変化が起こる非常に不安定な時期です。この時期の不調は、単なる「反抗期」や「わがまま」と見過ごされがちですが、背景に専門的なサポートが必要な心の病気が隠れていることも少なくありません。くすのき心のクリニック高田馬場では、中学生から大学生、そして若年成人の方々を対象に、思春期特有の心の不調に対する丁寧な診療を行っています。
当院の院長は、都立小児総合医療センターでの勤務経験や、精神科病院での発達障害専門外来の担当経験を持ち、精神科専門医の資格を有しています。思春期の繊細な心の問題に対して、ご本人の目線に立った対話を大切にしながら、適切な診断と治療を提案いたします。高田馬場駅から徒歩2分と近く、夜間19時までの診療や土曜診療も行っているため、学業や部活動と両立しながら無理なく通院を継続できる体制を整えています。一人で悩まず、まずは現在の困りごとを安心してお話しください。
思春期に診る主な心の症状
思春期の方に見られる不調は、大人のうつ病などとは異なり、身体の症状や行動の変化として現れることが多いのが特徴です。ご本人だけでなく、ご家族が「以前と様子が違う」と感じたことがきっかけで受診されるケースも多々あります。
朝起きられない・遅刻が増える
思春期に非常に多いのが、朝どうしても起きられず、学校に行けないという症状です。これは怠けではなく、精神的な症状による可能性が考えられ、無理に登校させようとすることでかえって本人の精神的な負担が増大し、うつ状態の悪化を招くこともあるため注意が必要です。
イライラや気分の激しい波
些細なことで激しく怒り出したり、かと思えば急に落ち込んで部屋に閉じこもったりするなど、気分の波が激しくなることがあります。これは成長期特有のホルモンバランスの変化も影響していますが、背景に発達障害(ASDやADHD)の特性による生きづらさや、学校でのストレスが積み重なっている可能性もあります。感情のコントロールが難しくなり、自分でもどうしていいか分からないという苦しみを抱えていることが多いのです。
学校に行けない(不登校)
「学校に行かなければならない」と頭では分かっていても、玄関先で動けなくなったり、登校しようとすると腹痛や頭痛が起きたりする状態です。不登校は病名ではありませんが、適応障害や不安障害などが原因となっていることがあります。当院では、無理に再登校を促すのではなく、まずは本人の心がエネルギーを蓄えられるよう、生活習慣の改善や、環境調整などの提案を行います。
休学や登校に関する相談については「休職・休学について」のページも参照してください。
こだわりの強さや不安感
登校の時間が迫っているのに、日々のルーティンがやめられず、結果として遅刻してしまったり、「周りの目が気になって外に出るのが怖い」などの訴えが聞かれることがあります。思春期は自意識が強くなる時期でもあるため、障害との見分けが重要となります。日常生活に支障が出るほどのこだわりや不安は、適切な治療によって和らげることが期待できます。
思春期特有の不調の背景にある病気
思春期の心の不調を診察していくと、いくつかの代表的な疾患が見つかることがあります。診断をつけることは、本人が自分の特性を理解し、周囲が適切な接し方を学ぶための大切な第一歩となります。
- 適応障害・・学校や家庭などの環境による辛さが本人の心の許容を超え、心身に症状が出る状態です。
- 発達障害(ASD・ADHD)・・生まれ持った脳の特性により、集団生活やコミュニケーションに困難を感じるものです。
- うつ状態・・気分の落ち込みだけでなく、イライラとして現れることがあります。躁うつ病や統合失調症の初期症状であることもあります。
- 不安障害・・パニック障害や社交不安障害など、過度な不安により日常生活が制限される疾患です。
- 過敏性腸症候群・・ストレスによる腹痛・下痢・便秘です。内科や小児科で、他に腸の病気がないことを確認しておく必要があります。
発達障害と二次障害について
思春期になって初めて発達障害が判明するケースは少なくありません。小学校までは周囲のサポートで何とか過ごせていても、中学校以降の複雑な人間関係や学習内容に対応できなくなり、不登校や抑うつなどの症状(二次障害)として表出するためです。当院では、特性を見極めるための心理検査やカウンセリングも実施しています。
発達障害についての詳しい解説は「発達障害」のページを参照してください。
適応障害と学校生活
進学校への入学やクラス替え、部活動の厳しい上下関係など、特定のストレス要因がはっきりしている場合に起こりやすいのが適応障害です。環境から離れると症状が改善するのが特徴ですが、学生さんの場合は「学校を休むこと自体が新たなストレス」になるというジレンマを抱えがちです。当院では、必要に応じて診断書を作成したり、休学・復学の支援を丁寧に行います。
当院での検査と診断の進め方
思春期の心の不調は、一つの要因だけで語れることは稀です。当院では、身体的な異常がないかを確認するとともに、客観的なデータに基づいた診断を行うために以下の検査体制を整えています。
採血・心電図検査
当院では、院内で採血や心電図の検査を行うことができます。これは、貧血や甲状腺機能の異常など、心の症状と似た身体疾患を除外するために非常に重要です。また、ADHDの治療薬(コンサータやビバンセなど)を開始する際には、心臓への負担を確認するために心電図検査が必須となります。副作用を慎重に確認しながら、安全性の高い薬物療法を目指しています。
心理士による各種検査(WISC-Ⅴなど)
知能検査や性格検査を用いることで、本人の得意なことや苦手なことが、把握しやすくなります。努力不足ではなく「本人の特性」として現状を捉え直すことで、今後の方向性を定めることに役立つ場合があります。
検査の詳細については「カウンセリング・各種検査」のページをご覧ください。
当院の思春期診療について
くすのき心のクリニック高田馬場では、思春期という大切な時期を過ごす方々が、再び自分らしく歩み出せるようなサポートを心がけています。私たちのクリニックならではの特徴と強みをご紹介します。
専門医による専門性の高い診察
院長は、日本精神神経学会認定の精神科専門医、日本総合病院精神医学会の一般病院連携精神医学専門医・指導医の資格を保持しており、後進の育成を担う立場でもあります。都立小児総合医療センターでの勤務経験から、中学生から高校生、大学生にかけての思春期特有の心理変化を踏まえた上で、専門的な知見に基づいたアドバイスが可能です。
高田馬場駅徒歩2分の通いやすさ
通院の負担を軽減することは、治療を継続する上で欠かせない要素です。当院はJR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線の3路線が乗り入れる高田馬場駅から徒歩2分の場所にあります。新宿区内はもちろん、中野区、豊島区、板橋区、練馬区、や西東京市、埼玉県(所沢市など)や千葉県(市川市など)からも電車一本でアクセスできる好立地です。学生さんが一人でも通いやすい環境であることは、自立の一歩を支えることにも繋がります。
夜間19時・土曜17時までの診療体制
多くの医療機関では、午後の診療が早く終わったり、土曜が午前中のみであったりすることが多いですが、当院では月・火・金は19時まで、土曜は17時まで診療を行っています。これにより、放課後や学校が休みの日を利用して受診することができ、学業に支障をきたしにくいスケジュールで通院が可能です。
薬物療法と環境調整の両立
私たちは、ただ薬を処方するだけの治療は行いません。もちろん、症状を緩和するために薬が必要な場面もあり、院長はコンサータやビバンセの処方登録医でもあるため、発達障害(ADHD)に対する専門的な薬物療法も適切に行えます。しかし、それと同じくらい「生活の仕方の工夫」や「学校・家庭での環境調整」も重要です。どうすれば本人が楽に過ごせるかを一緒に考え、わかりやすい言葉で具体的な提案をしていきます。
当院の薬物療法への考え方は「適切な薬物治療」のページに詳しく記載しています。
思春期の心の相談に関するよくある質問
Q1. 本人が受診を拒んでいるのですが、親だけでも相談できますか?
A1. はい、御本人が当院を受診する前なら、可能です。まずは保護者の方のみで来院いただき、現在の状況をご相談ください。家庭での接し方を変えるだけで本人の状態が安定することもあります。なお、自費での相談となるため、詳細は当院までお尋ねください。
Q2. 受診したことは学校に知られてしまいますか?
A2. 医療機関には厳格な守秘義務がありますので、保護者や本人の同意なく学校へ連絡することはありません。なお、環境調整のために学校側の理解が必要な場合は、本人・家族と相談の上、診断書や意見書を作成し、スムーズな連携を図ることができます。
Q3. 思春期で薬を飲むことに抵抗があるのですが、薬は必須ですか?
A3. 必ずしも必須ではありません。症状の強さや生活への支障度合いを判断し、まずは生活習慣の改善やカウンセリングから始めることも多いです。薬を使う場合も、副作用を慎重に確認しながら、最小限の量から開始することを方針としています。
Q4. どのような服装や準備で行けばよいでしょうか?
A4. 特別の準備は不要です。普段の服装でお越しください。可能であれば、通知表のコピー(学校での様子がわかる資料)や、母子手帳(これまでの成長の記録)をお持ちいただけると、よりスムーズに診察が進みます。
受診にかかる費用については「料金案内」のページを参考にしてください。
院長より
思春期は、心の中に大きな嵐が吹き荒れるような時期です。ご本人は自分自身の変化に戸惑い、ご家族はどう支えればいいのか分からず、家族全体が疲れてしまうことも少なくありません。私はこれまで、小児総合医療センターや精神科病院での勤務を通じて、多くの若者とそのご家族に向き合ってきました。その中で確信しているのは、適切なタイミングで専門的なサポートを受ける事が大切であるということです。
くすのき心のクリニック高田馬場では、単に症状を抑えるだけでなく、本人が自分の特徴を把握し、それを前向きに捉え、自分なりのペースで成長していけることを目指しています。院長は精神科専門医として、科学的な知見に基づいた確かな医療を提供するとともに、一人の相談相手として皆さんの心に寄り添います。高田馬場駅からすぐの当院が、皆さんの心がホッと安らげる場所になれば幸いです。新宿区や近隣にお住まいの方だけでなく、遠方からの方も、どうぞ安心してお越しください。一緒に解決の糸口を探していきましょう。
